「障害年金」は、病気やけがによって生活や仕事に支障が出たときに、暮らしを支えるための制度です。
身体の病気だけでなく、こころの病気や発達障害なども対象になる場合があります。

1.障害年金を受け取るために大切な3つのポイント

 

① はじめて病院を受診した日が確認できること

障害の原因となった病気やけがについて、

 

「はじめて病院やクリニックを受診した日(初診日)」が大切になります。

この初診日に、

  • 国民年金
  • 厚生年金

などに加入していたことが必要です。

また、20歳前に初診日がある場合でも対象になることがあります。

 

② 年金保険料を一定程度納めていること

障害年金は、公的年金制度のひとつです。

そのため、年金保険料を一定程度納めている必要があります。ただし、

  • 免除
  • 猶予
  • 学生納付特例

なども認められる場合があります。

また、直近1年間に未納がなければ対象になる特例もあります。

 

③ 日常生活や仕事に支障がある状態であること

病気や障害によって、

  • 身の回りのことが難しい
  • 働くことに制限がある
  • 周囲の支援が必要

など、生活に支障がある状態であることが必要です。

障害の程度によって、

  • 1級
  • 2級
  • 3級(厚生年金のみ)

 

に分かれています。

2.どのくらい受け取れるの?(金額のめやす)

受け取れる金額は、

  • 初診日に加入していた年金制度
  • 障害の程度

 によって変わります。

 

 

障害基礎年金(国民年金)

2025年度の目安では、

  • 1級:約103万円/年
  • 2級:約83万円/年

となっています。

 

また、お子さんがいる場合は加算されることがあります。

 

障害厚生年金(厚生年金)

会社員などで厚生年金に加入していた方は、
障害厚生年金の対象になる場合があります。

金額は、

  • これまでの給与
  • 加入期間

 

によって変わります。

3.どんな病気や困りごとが対象になるの?

障害年金は、身体の障害だけでなく、さまざまな病気や障害が対象になる可能性があります。

 

 こころの病気・発達障害 

  • うつ病、双極性感情障害、統合失調症、高次脳機能障害、発達障害、知的障害、てんかん、非定型精神病 ほか 
 

身体の障害        

  • 上肢または下肢の切断や指の欠損、脳梗塞、脳出血、脳卒中、脊髄損傷、関節リウマチ、変形性股関節症、変形性膝関節症、人工関節、脊柱管狭窄症、筋ジストロフィー、パーキンソン病、糖尿病性神経障害 
  • 眼の障害、耳の障害、鼻の障害、口の障害 ほか

 

 

内科の病気・難病     

  • 悪性新生物、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、HIV、人工肛門、人工膀胱、慢性疲労症候群、化学物質過敏症、その他難病 ほか

4.大切なポイント

 

「私は障害年金をもらえるのでしょうか?」

障害年金は、

 「病名があるか」だけではなく、
 「生活にどのくらい困りごとがあるか」が大になります。

 

「自分は対象になるのかな…?」
「働いていても申請できるのかな…?」

 

と迷われる方も多いため、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

働きながら受け取れる場合もあります  

 

障害年金は、「まったく働けない人だけ」の制度ではありません。

実際には、

  • 働きながら受給している方
  • 就労支援を利用している方

 もいらっしゃいます。

 

 

障害年金について知っておきたいこと

 

障害年金の申請では、手続きの知識だけでなく、
病気や障害による「生活の困りごと」を適切に整理して伝えることが大切です。

そのためには、

  • 病気や障害についての理解(医療)
  • 日常生活や福祉制度についての理解(福祉)
  • 年金制度や申請手続きについての理解(社会保険)

など、さまざまな専門知識が必要になります。